症状のない保菌者に注意

保菌期間(どれくらいで、外に出ても大丈夫か)

カンピロバクター菌は潜伏期間も長く発症後も保菌期間は長い感染症です。
潜伏期間は2日から1週間、発症後、主に便から排出されるのが1週間から2週間ほどなので、長くて約3週間も保菌している事もあります。
発症後、症状は長くても1週間以内に治ってきますが、症状回復後も数日の間は菌の排出が続きますので油断はできません。
排出している間は抵抗力の弱い方には特に感染しやすい状況ですので手洗いや消毒を徹底しましょう。てあらいうがい

カンピロバクターの健康保菌者とは?

健康保菌者という言葉を聞いたことがありますか?
カンピロバクターに限らずですが、保菌している人に対してそれぞれ名称があります?
まずは菌に感染していてもまだ発症はしていないで菌を排出する「潜伏保菌者」、次に発症し症状が回復後まだしばらく菌を排出している「回復期保菌者」、最後に菌を保持していても終始症状を発症せずに菌を排出し続ける「健康保菌者」の3つです。

健康保菌者は症状もなく、周りの人にも気づかれず、健康で活動している為、長期間保菌しており周りに感染を広める可能性も高いです。

基本的に健康保菌者の場合、体も菌に対して反応していない為、普通の場合のカンピロバクターの潜伏期間や菌の排出期間など以内に菌が体から排出され切る訳ではなく、長い間体に保菌し続ける事が多いです。
その場合、菌株が耐性をもった株になる可能性も高いので早期発見、治療が必要なのですがタイミングが合わない限り早期発見されないのが現状です。

健康保菌者は感染者の内の2割にものぼるというデータもありますので注意が必要ですね。
しかし職業柄、月一で検便をするなどのことがない限り、普通の職業や学校の方はなかなか発見は難しいでしょう。
牧場を訪れるなど、家畜と関わったりしたらその後念の為に検査を受けるのも一つの方法としていいと思います。





健康保菌者対応・治療

健康保菌者に対しては基本的に会社や学校を休むなどの対策はとらなくてもいいそうです。
しかし飲食店や調理施設などではその職場によって感染拡大防止の為に健康保菌者と発覚した場合、休みをとらせる職場もあるようです。
まず健康保菌者は基本的に症状がでないので健診などで発見されたりしない限りなかなか発見されにくいのが現状です。医療

もし健康保菌者であることがわかった場合はまず会社や学校に伝え、医療機関の受診をしましょう。
投薬治療になるとエリスロマイシンやホスホマイシンなどが処方になる事が多いようで、健康保菌者の場合薬剤投与によってしっかり治していく必要があるようです。